兵庫県知事・斎藤元彦に見る維新スピリッツの原点【適菜収】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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兵庫県知事・斎藤元彦に見る維新スピリッツの原点【適菜収】

【隔週連載】だから何度も言ったのに 第70回

小泉進次郎

 

■チン次郎は「歩くポコチン」

 

 面白いと言えば、総裁選に出馬を表明している小林鷹之も面白過ぎる。「自民党は生まれ変わる」と言いながら推薦人は旧安倍派、旧二階派の裏金議員ばかり。「世界をリードする国へ」というのも意味不明。自民党は腐りきり、国が衰退しているのが現在なのにね。

    *

 どういう裏事情があるのかは知らないが、メディアが一斉に小林ヨイショ報道を始めたことにより、注目が集まり、逆にその危険な正体が明らかになった。小林は統一教会との「接点をもったのは軽率だった」などと言っているが、接点どころか、統一教会のイベントに参加したり、「世界日報」のインタビューに答えたり、支援者に統一教会の関係者がいたり、要するにずぶずぶのべたべた。自民党の闇そのもの。

    *

 愛称はコバホークと報じられたが、ツイッター上では「ツボホーク」という言葉が爆誕。「#ツボホーク」というタグも「政治 ・トレンド」にランクインしていた。多くの人のツボにはまったのだろう。

    *

 萩生田光一が、とばっちりを受けていた。「ツボポーク」だって。気の毒に。

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 小泉進次郎も安定の面白さ。賞味期限が切れている進次郎を担いだのは菅義偉だが、菅は自民党の腐敗の中心人物。菅は普通のコミュニケーションが成立しない人物だったが、進次郎の場合は別次元。最近知った進次郎の言葉がある。

「私、犬を飼っているんですけどね」「環境大臣になってから犬のうんちをこうやってビニール袋に持っている自分をハッとしたんですよね。これもプラスチックの袋だなと」。「ビニール袋に持っている自分をハッとした」という言葉遣いも変。憲法改正とか言い出したのも痛々しい。

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 こんな記事があった。《小泉進次郎氏は3位「一番汚いイメージがない」 自民党総裁にふさわしいのは誰?【2千人アンケート】(AERA dot.)

 え?

 進次郎には「汚いイメージ」しかないけどね。三股不倫とか、逢瀬で使った高級ホテル代を政治資金から支出していたり。

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 安倍晋三は「歩くATM」だったけど、チン次郎は「歩くポコチン」だよね。行動原理も発言もすべて「ポコチン」に集約される。政治資金もチンポの管理もできない男に自民党総裁は無理。

 

文:適菜収

 

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  • 目次

はじめに−−「B層」とは何か?

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第一章 内田樹と『日本辺境論』

辺境と偏狭

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

B層グルメと某評論家

B層という言葉が出てきた経緯

なぜ日本はこんなことになってしまったのか

ルース・ベネディクトの『菊と刀』

安倍晋三の行動原理

学問のブレイクスルー

マイケル・ポランニーと暗黙知

百人一首を暗記する意味

「型」を知るということの贅沢

 ✳︎

第二章 自立を拒絶する人たち

白井聡の『永続敗戦論』

終戦記念日という欺瞞

冗談は櫻井よしこさん

「サヨク」と「保守」の自己欺瞞

「主権の欲求不満」の解消

 ✳︎

第三章 「正義」を笠に着る人たち

ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?

「人間は見たいものしか見ない」

社会的リンチというB層の「正義」

人種問題における「正義」の暴走

「ルッキズム」批判は「正義」なのか?

言葉狩りは「正義」なのか?

若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?

山本太郎と「正義感」について

 ✳︎

第四章 陰謀論に走る人たち 

「無知の知」と「無恥の恥」

不道徳としか言えない果物屋

「維新に殺される」

新型コロナは「バカ発見器」でもあった

ひっくり返って駄々をこねる老人たち

Yahoo!ニュースのコメント欄

知識はあるけど教養がないバカ

デマは言論の自由にあらず

社会の変化は元には戻らない

99%の人が知らない話

✳︎ 

第五章 無責任な人たち

安倍の次は維新に騙されるB層

メディアの劣化が止まらない

大阪都構想のデマと事実隠蔽

総選挙で湧いてきたB層

✳︎ 

第六章 恥知らずな人たち

飼い犬の遠吠え

安倍晋三の本質を映し出す一枚

ツッコミ待ち政治家だらけの国

日本の崩壊に気づいていないB層

日本最大の権力者は「改革バカ」

「ジューシー」発言は外部の拒絶

悪意なく嘘を重ねる人々

カルト化した自民党広報本部

百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」

日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相

✳︎ 

おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される

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オススメ記事

適菜 収

てきな おさむ

1975年山梨県生まれ。作家。ニーチェの代表作『アンチクリスト』を現代語にした『キリスト教は邪教です!』、『ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体』、『ニーチェの警鐘 日本を蝕む「B層」の害毒』、『ミシマの警告 保守を偽装するB層の害毒』、『小林秀雄の警告 近代はなぜ暴走したのか?」(以上、講談社+α新書)、呉智英との共著『愚民文明の暴走』(講談社)、中野剛志との共著『思想の免疫力 賢者はいかにして危機を乗り越えたか』、『遅読術』、『安倍でもわかる政治思想入門』、『日本をダメにした新B層の研究』(KKベストセラーズ)、『ニッポンを蝕む全体主義』『安倍晋三の正体』(祥伝社新書)など著書50冊以上。「適菜収のメールマガジン」も好評。https://foomii.com/00171

 

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