兵庫県知事・斎藤元彦に見る維新スピリッツの原点【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第70回
■チン次郎は「歩くポコチン」
面白いと言えば、総裁選に出馬を表明している小林鷹之も面白過ぎる。「自民党は生まれ変わる」と言いながら推薦人は旧安倍派、旧二階派の裏金議員ばかり。「世界をリードする国へ」というのも意味不明。自民党は腐りきり、国が衰退しているのが現在なのにね。
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どういう裏事情があるのかは知らないが、メディアが一斉に小林ヨイショ報道を始めたことにより、注目が集まり、逆にその危険な正体が明らかになった。小林は統一教会との「接点をもったのは軽率だった」などと言っているが、接点どころか、統一教会のイベントに参加したり、「世界日報」のインタビューに答えたり、支援者に統一教会の関係者がいたり、要するにずぶずぶのべたべた。自民党の闇そのもの。
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愛称はコバホークと報じられたが、ツイッター上では「ツボホーク」という言葉が爆誕。「#ツボホーク」というタグも「政治 ・トレンド」にランクインしていた。多くの人のツボにはまったのだろう。
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萩生田光一が、とばっちりを受けていた。「ツボポーク」だって。気の毒に。
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小泉進次郎も安定の面白さ。賞味期限が切れている進次郎を担いだのは菅義偉だが、菅は自民党の腐敗の中心人物。菅は普通のコミュニケーションが成立しない人物だったが、進次郎の場合は別次元。最近知った進次郎の言葉がある。
「私、犬を飼っているんですけどね」「環境大臣になってから犬のうんちをこうやってビニール袋に持っている自分をハッとしたんですよね。これもプラスチックの袋だなと」。「ビニール袋に持っている自分をハッとした」という言葉遣いも変。憲法改正とか言い出したのも痛々しい。
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こんな記事があった。《小泉進次郎氏は3位「一番汚いイメージがない」 自民党総裁にふさわしいのは誰?【2千人アンケート】(AERA dot.)》
え?
進次郎には「汚いイメージ」しかないけどね。三股不倫とか、逢瀬で使った高級ホテル代を政治資金から支出していたり。
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安倍晋三は「歩くATM」だったけど、チン次郎は「歩くポコチン」だよね。行動原理も発言もすべて「ポコチン」に集約される。政治資金もチンポの管理もできない男に自民党総裁は無理。
文:適菜収
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- 目次
はじめに−−「B層」とは何か?
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第一章 内田樹と『日本辺境論』
辺境と偏狭
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神
B層グルメと某評論家
B層という言葉が出てきた経緯
なぜ日本はこんなことになってしまったのか?
ルース・ベネディクトの『菊と刀』
安倍晋三の行動原理
学問のブレイクスルー
マイケル・ポランニーと暗黙知
百人一首を暗記する意味
「型」を知るということの贅沢
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第二章 自立を拒絶する人たち
白井聡の『永続敗戦論』
終戦記念日という欺瞞
冗談は櫻井よしこさん
「サヨク」と「保守」の自己欺瞞
「主権の欲求不満」の解消
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第三章 「正義」を笠に着る人たち
ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?
「人間は見たいものしか見ない」
社会的リンチというB層の「正義」
人種問題における「正義」の暴走
「ルッキズム」批判は「正義」なのか?
言葉狩りは「正義」なのか?
若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?
山本太郎と「正義感」について
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第四章 陰謀論に走る人たち
「無知の知」と「無恥の恥」
不道徳としか言えない果物屋
「維新に殺される」
新型コロナは「バカ発見器」でもあった
ひっくり返って駄々をこねる老人たち
Yahoo!ニュースのコメント欄
知識はあるけど教養がないバカ
デマは言論の自由にあらず
社会の変化は元には戻らない
99%の人が知らない話
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第五章 無責任な人たち
安倍の次は維新に騙されるB層
メディアの劣化が止まらない
大阪都構想のデマと事実隠蔽
総選挙で湧いてきたB層
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第六章 恥知らずな人たち
飼い犬の遠吠え
安倍晋三の本質を映し出す一枚
ツッコミ待ち政治家だらけの国
日本の崩壊に気づいていないB層
日本最大の権力者は「改革バカ」
「ジューシー」発言は外部の拒絶
悪意なく嘘を重ねる人々
カルト化した自民党広報本部
百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」
日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相
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おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される